南紀12景・3
みちづれ
時の流れの速い事!
旅から帰って、2週間になります。それより・・・早や、11月だって!
マイペースと言えども、皆様の所へも伺わず。まぁ、医者通いが一日仕事なんです。
そのことを2~3回こなしたりして。旅行の話延び延びに。もう、忘れそうなアタシです(泣)
さて
今回の旅は、友人と一緒でした。ここでは彼女の事「新井ちゃん」とでも呼びましょうか!
カープファン、そして新井選手の大ファン。ユニフォームを求めそれを着て球場へ行きます。
いつも、グループ旅行のメンバーで参加してはいましたが、こうして二人ってのは・・・初めて。
彼女がこんなにも時間が自由になり、旅行に出かけられるようになったはごく最近の事。
彼女は未だ現役で働いています。7年(?)前、お姑さんが病に倒れました。以来看護と仕事
私なんぞは真似のできない両立生活。だから旅行は誘っても参加することが中々手品師の様に難しい。
それでも、年に1~2回はグループに混ざって参加してはいましたが。彼女に転機が訪れました。
昨年末、お姑さんが亡くなられたのです。この2人はまるで実の母娘の様に仲良しさんでした。
彼女の性格は「誠心誠意」と言う言葉が似合う人柄でした。それは見ていて微笑ましい母娘でした。
その性格は職場でも、友だち間でも発揮。キチンと心配りのできる人なんです。
⑦ ⑧ ⑨ 那智の滝(日本三大名瀑) 熊野那智大社 青岸渡寺(世界遺産)
⑩ 熊野古道大門坂(木々に囲まれた神秘的な雰囲気・約0.5km)
⑪ 秘境十津川・谷瀬の吊り橋(日本一の鉄線吊橋 500m)
⑫ 世界遺産・高野山奥の院(専門ガイドの案内で観光)
旅行の話した時、一緒に行きたいって!。そうね。
この一年間、ずっと沈み込んでばかり。こころが空ろなことが日頃を知る私にはよくわかる。
私の事は見守るだけで、手を貸さないこと、自分行動でなら、一緒に行ってあげるよ・・・とアタシ。
「当たり前よ。私は自分のことで精一杯なんじゃから}。お互い強気で会話。
彼女にはどのようにお返しすればいいのか。この3年間の入退院ではお世話になりっぱなし。
毎回、麻酔の覚めたとき、枕元にいてくれました。忙しい身体にもかかわらず。
この旅行だって、半分は私の守り代わりなのに。分かってるのよは、心でつぶやく。
でも、どうしてもアタシ行きたいんです。 「⑪谷瀬(たにせ)の吊橋」・奈良県。渡りたいの!
2日目
初日の太平洋・海景色とガラリ変わり熊野路山の中。行ったことの有る所はバス待機。
熊野古道大門坂では、バスで早回り、皆さんの登ってくる様を撮らせていただきました。
何百年もの昔、熊野詣の人々の歩いた急な坂道は、不揃いの石が敷かれ歩きにくい古道
本当は歩きたいのですが、どこかで「無理!ムリ}ともう一人のアタシが喚く。ザンネン^^;;
手に手に杖を持ち、中には両手に杖の人も。息を切らせて中継ポイントの坂道駐車場へ
ここに来るには真夏はタイヘン!この時期でもみんな大汗かいてたよ。
ここ南紀、熊野からいくつもの山を越え、奈良県の十津川まで。200キロの山越えです。
でも、長年の夢十津川の谷瀬の吊り橋へ行かれます。
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永年の夢叶う
もう、30年くらい前の事、切手の図柄だったかな? 絵葉書かな?
深い深い山の中、長いつり橋がかかっていた。秘境って言葉弱いのよね!
「谷瀬の吊り橋」って知りました。以来「やせ」と読み違えながらいつか行こうって!
奈良県の山深い秘境に村人たちが私費を投じて掛けた橋だそうです。
いつの日か、車で出かけようと・・・思ってはいたけど行く機会に恵まれず。
今回十二景の中に、この文字を見つけた時はとっても嬉しかった。
熊野古道以外は大体巡っている私。この橋をこの目で見て、この足で渡りたかった!
途中「瀞峡」という美しい景色のドライブインで休憩した。
S29年の大洪水で9mも水が押し寄せてきたそうな。私が立ってる所よりまだ高く!
正面は三重県、右はこれまで走ってきた南紀方面、左は奈良県といった場所です。
観光遊覧船が出ています。これから紅葉の美しい時を迎えようとしています。
十津川への道はひと山もふた山も越えて、バスには難しそうなカーブ、細い道と
降り出した小雨の中を2時間くらい走っていきました。いきなり・・・橋が見えてきました。
ガイドさんは還暦を少し過ぎたけど、一度もこの橋を渡ったことはありません。
それより・・・・・及び腰で渡るみんなの格好を見るのが無類の楽しみだって。
嬉しくって、昨夜は眠れなかったよと。がはは!
私が憧れていた橋はこんなに雨にけぶる、チュルチュル滑る雨の中ではなかったよ。
小雨ではあるけど傘が要らないとまでは行かない中、大方の人は渡ることを断念。
谷底までは50数メートル(20階建てのビル位かな)大方の人は渡るに精一杯。わたしは・・・?
勇んで意気込みも、息遣いも荒かったが及び腰の足と腰。付いた杖が滑る。
新井ちゃんは傘を差しかけ、左手で橋の鉄棒を必死で握りしめて私の事護った、
この1メートル足らずの木道で向こうから来た人とすれ違う時のテクニック。握った手を離さない
賢明な新井ちゃんの様子は鬼気迫る凄まじい図だったことでしょうか!
こんな日なのに渡る人も多く何度もすれ違いながら渡ったのよ。片道500mも有った!
橋のつけ根はあまり揺れないけど、真ん中あたりになると、まるで揺らしているのかと思うほど
右に左に揺れています。ほとんどの人は入口あたりで引き返すばかり。
真ん中あたりで橋の下の川もを覗いたらエメラルド色の水たまり、真っ赤に紅葉した葉。
「撮ろう」とカメラをモゾモゾ出しかけたら、叱られた。そりゃあたり前かも?
向こうへ渡ってからの写真です。500mってこんなにも長いのね。ハッキリ言います!
一人ではわたって無い!渡れなかったと思う。途中で何度も足が震えた。気持ちとは裏腹。
この時も、今も思う。
新井ちゃんと一緒に行ってて良かった!長年の夢の達成でまたまた、借りが増えちゃった。
雨の中、高野山に到着。寒かった。
その後、新大阪から新幹線で懸命に帰ってきました。2日間、欲ばり旅行でした。
新井ちゃん 本当にホントにお世話になりました。ありがとう!また、連れて行ってね!
by kazumi1171713 | 2016-11-04 21:30