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セプテンバー

また台風が

  寝苦しい夜が続きますね。
  実は、もうここ数年来眠剤を利用してます。勿論掛かりつけ医師の処方の元にです。
  それでも時には、なかなか眠れない夜も有ります。

  時だけがチクタク刻む暗闇の中でテレビを点けたり消したり。
  何気なく回したチャンネルに北海道の台風の様子が流れていました。

  〇〇町・・・・あぁ~、ここ行ったなぁ。あの時はAちゃんとKちゃんとだれだれで!
  道路が川になってる。収穫前の人参が地面にむき出しになってる!

  東北地方の太平洋岸、北海道の道央なのに台風による大雨被害なんて?
  画面から伝わるニュースは気の毒で見ていられない。あの人たちは家と団欒を奪われ
  先行き帰る見通しのない避難所暮らしで頑張っている。テレビを切る。

  トイレに立つ。いつの間にか眠っていたのね。
  自分の現在の被害のない恵まれた生活に、今更ながらに感謝した。

  またまた、台風が近づいています。お互い気を付けましょうね!
   (でも・・・自然を相手に、どこまでの防御が出来るのか?軽々しい意見でごめんなさい)

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ボスポラス大橋


  「財布落したんよ。東京のスカイツリー見に行って浅草の雑踏の中」
  旅行用におろした真新しい高級ブランドの財布、観光客で一杯のそんな場所で

  「見つかるわけ、無いじゃない」みんなでそういう返事をしていた。
  ~有ったのよ!それがね・・・無駄なことと思いつつ、諦め心で交番に届けに行ったら~ 
  「これですか!届いてますよ!」って。 日本っていい国よね!!!

  有る、有る!そういう事ってあるのよね。
  私の場合は海外で。トルコのイスタンブールで起きたマジックのような出来事です。

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今から14~5年ほど、むかしになるなぁ~?トルコ旅行の事でした。

   「日本人が架けたボスボラス大橋見に行こう!」
  明日は帰国と言う前夜、ディナーの席で、私と同じくひとり旅のYさんに誘われた。
  
  その橋は、南北に細長く、北は黒海、南はマルマラ海で、マルマラ海とエーゲ海を繋ぐ橋
  日本の大成建設とかの国とが共同し、彼女のご主人も係わっていたというボスボラス大橋。

  旅の最終日は自由行動の日。皆さんはオプション参加で観光をするとか?
  昨夜地図に赤や青で印をつけたメモ用紙を片手に、手持ちのキャリーバッグで、いざ!

  ホテルの前で待機しているタクシーに乗り込みました
  しなきゃぁ良いのにキャリーバッグをトランクの中に!車内に持ち込める大きさなのに。
  小さ目のキャリーバッグの中味は旅行用に買ったビデオ一式を入れてました。

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  橋を切り上げ、次なる目的地へ。メトロ降り口でタクシーを降り、ドアをバタン!アッと気付いた。
  ギャー!キャリーバッグをトランクの中に。どうしよう・・・?置き忘れ!
  こんな言葉も話せない国で、走り去ったタクシーを探し当てる事など不可能。

  ポリボックスはどこかなぁ?探して届けだしておこう。
  Yさんはあきらめ気味な私を引っ張って街中を歩き出した。出てくるわけないよ!

  ポリボックスは15分くらい歩いたところに有った。イケメンのおまわりさん。

  なぜかしら?署内には入れてくれず立ち話でおばさん二人の話を聞こうとする。
  が、トルコ語と日本語、どちらも理解できないまま時間が経過。

  そのうちイケメンさん、道路を渡った向かいの建物の中におばさん二人を連れてった。
  そこの受け付けの女性は英語が話せた。ふぅ~ん・そういう事か。でも、私たちの言葉が伝わるのかな?

  そこで私は頑張った!
  まず、紙とペンを借りた。次にタクシーとそのトランクとキャリーバッグの絵を書いた。
  「置き忘れた」と言ってエーン、エーンと泣く真似をした。

  イケメンさんが一番に分かってくれた。そうかそうかって顔になった。
  サテ・・・そこから先の展開は?タクシーのナンバーは覚えてないし!

  何気なくホテルの絵を書いて、待機するタクシーも数台。
  ふと、ホテルの絵の所に電話番号を書き込んで見せた。イケメンさんンと受付嬢の会話が有って
  私たちは少しの時間その場に待たされていた。

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  少しの時間が・・・・在って。

  私たち二人はパトカーに乗せられた。年かさの運転手さんは笑顔で運転する。
  こういう時って一人じゃないって事、心強いね。でも、どこへ?

  ついたところは昨夜止まったホテル。運転手のおまわりさん、裏口に回ってキャリーバッグを手にし
  「これか?」ってジェスチャー。おぉ~イエス・イエス!と私。

  タクシー運転手さん、二人を乗せたホテルに届けてくれていたんだ。良かった!

  トルコの人は「親日家」と聞いたのは旅から帰ってからの事でした。
  言葉の通じる国内の旅行だって、一時間足らずの短い時間に手元にかえるなんて。
 
  一緒に行動したYさんに教わったこと。
  とにかく、やってみる事。一歩踏み出す勇気 と言う事でした。すぐ投げ出す自分を恥じた。

by kazumi1171713 | 2016-09-07 11:22