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古城

知らぬが仏

トイレ事情

裏口を開けると、金木犀の香りがほのかに香ってきます。
2日間、あんなに降ったことが嘘のように秋晴れの良いお天気に恵まれました。
今年の紅葉は・・・なんて、青空を見上げながら思いました。
2度も続けて台風がやってきました。みなさん、被害は無かったでしょうか!

旅から帰って、はや10日も過ぎようとしています。
お喋りもなかなか、前に進みません^^;; 友達同士寄っては思い出話に花が咲きます。
世界遺産の素晴らしさ、中国と言う国の大きさについて話し合いますが。なんといっても
「トイレさえ、良くなれば、いつでも、また、行きたい」に、話は落ちます。

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さて、旅の2日目
スケジュール表に記されてるのは
「九寨溝へ。途中巨大な堰止め湖畳渓海子、四川省の歴史的名城松藩古城に立ち寄ります」とだけ!

ちょっと、地図を見てください(まずい地図ですんません)
ヒョイと2~3時間で到着される距離ではありません。四川省の北の果て、チベット山脈の東端の九寨溝
480キロ北の果てです。しかも海抜3000mの峠越えなんです。

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いつも私たちは豪華なバスに乗り観光してきました。当たり前と思っていました。ところが
30人乗りのバスは、前に握るところも、ものを入れるポケットもなく、クッションもわるく。
運転はクラクションを鳴りっぱなしの、悪路の山道をガタゴトと!。

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ただ、この道は深く、高い山並みの中をすすみます。泯江という川に沿って源流の山まで走ります。
車内から、右見て、左見て、飽きることのない景色を楽しむことが出来ました。

480キロと言えば家から名古屋まで、東京ー大阪間位でしょうか!
高速道なら4~5時間で着くかしら?今夜の宿は九寨溝、そこまでエンヤラ・コラヤラ^^;;

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おまけにこの道は、数年前の土砂崩れで橋が落ち、下り路線(九寨溝方面)は一部午後1時までしか
通行できません。帰り上り(成都方面)は1時まで(午前中は)通れない部分が有る道路なんです。

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成都から150キロほどの峠のてっぺんに堰止め湖・畳渓海子が在り、トイレ休憩しました。ホッ!!!

有料トイレなのに、ここでは最悪のトイレでした。
ドアは無く、便器は前後も判らぬ白い1枚タイル(50×90cm)、囲いは1m位かな?
立ち上がると全体が見渡せるトイレが20個ほど。異臭が鼻を突き情けないことと言ったら^^;;

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ヤクという高山に強いヤギさんに乗って、パチリ!新鮮な空気を吸いました。
ひと時の休息タイム。またバスに乗りました。


松藩(しょうはん)

成都から350キロ、次のトイレ休憩は四川の古城、松藩という古い町

九寨溝、黄龍への観光はこの町を起点としているそうです。

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お城は城壁に囲まれています。ここまで5時間以上かかりました。

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海抜2850mにあるこの町は明の時代(1379年)の築城。
当時のままの姿で残っています。

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丸い城門をくぐると、そこは城下町で商店が立ち並んでいます。その賑わいの中で
お店の人と、言葉も判らないのに取引して、土地の織物を買いました。楽しかったです。

トイレですか!ここは工事現場の簡易トイレ様のもので、鍵がどの棟もかからなかったです(有料)

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周りの山が目線の位置に見えてきました。
大きな寺院が有って、周りに家々の家並みが光って見えました。3000mを超える高地の村が見えます。

寺院の様子からしてチベット族の寺院でしょうか。中国語で「寨(さい)」-村と呼ばれる集落かな!
3000mを超える高地で、人々は遊牧をしながら生きているのでしょうね!
細い川の流れ、これが泯江の源流だと聞かされました。

今夜の宿、九寨溝のホテルへは夜8時過ぎに到着しました。10時間の旅でした。遠かった!
こんなにも長時間かけて、家から2日目にしてたどり着いた九寨溝でした。しらぬが・・・ですね!
これまで旅してきて、一番遠い、高地のホテルで、バスに浸かりました。遠かったよ!

by kazumi1171713 | 2013-10-26 13:23